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【デジカメ選びの基本】一眼レフとミラーレス一眼の違いを徹底比較するよ!

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今カメラを選ぶ時に一番初めに疑問になる事といえば、一眼レフとミラーレス一眼の違いじゃないでしょうか。実際、「何が違うの?」とか「どっちがいいの?」ってことを良く聞かれます。 最近のミラーレス一眼の本体もレンズもかなり増えて高機能な機種もあるので、違いが分かりにくいところです。

実際にどちらも使用している経験から、これらの違いについてまとめてみたいと思います。

写真の写りはどちらも一緒

カメラを買う時、一番気になる事と言えば、当然一眼レフとミラーレス一眼で写真の写りに違いがあるかどうかですよね。

結論から言えば、写る写真自体はどちらで撮っても一緒です。

一眼レフとミラーレス一眼の大きな違いは、ファインダーへ像を送るためのミラーの有り無しという構造の違いであって、これは写真の写りには全く関係ない部分です。

写りに関係するレンズから入った光(像)をデジタルデータ(写真)に変換するイメージセンサーや画像エンジン部分の仕組みはどちらも同じ構造で、写りはカメラ本体に内蔵されているイメージセンサーの大きさなどの違いに左右されます。
イメージセンサーに関する内容は、以下の記事にまとめているので、こちらを参照してください。

カメラを選ぶ時には理解したい!イメージセンサーとレンズの基本の「き」

レンズ選びの基礎知識!フルサイズ換算ってなんだ?を解説するよ!

ミラーレス一眼でもフルサイズセンサーを搭載した機種もありますし、ASP-Cサイズやマイクロフォーサーズなど一眼レフに搭載されているイメージセンサーとほぼ同等ばかりなので、同じサイズのイメージセンサーを搭載しているカメラであれば写り方は一緒なのです。なので、写りで選ぶのであれば、一眼レフ、ミラーレス一眼の違いで選ぶのではなく、搭載されているイメージセンサーの大きさで考える必要があります。

キヤノンの7DmarkⅡとフジフィルムのX-T20はどちらもASP-Cサイズ

一番の違いは、ミラーの有無によるファインダーの見え方

一眼レフとミラーレス一眼の一番の違いは、カメラボディ内にミラーがあるかないか。

このミラーの有無はレンズを外すと一目瞭然で、下の写真のように左側の一眼レフにはマウント内にミラーがあり、このミラーの後ろにイメージセンサーがあります。

対するミラーレス一眼は、レンズを外すとすぐにイメージセンサーが見えます。

ちなみに、一眼レフの“レフ”は、レフレックス(reflex)の略で、反射作用という意味。一つ眼(レンズが一つ)で鏡の反射作用を利用する構造だから一眼レフと言われます。

そして、このミラーがついていないカメラだからミラーレス一眼です。
ミラーが無いから一つ眼ってことで
ミラーレスの一眼ってことで、ミラーレス一眼。そのまんまですね。

このミラーの有無で大きく変わるのは、撮影前の像の見方です。

一眼レフ
一眼レフは、元々フィルム時代から使用されている形で、鏡に反射した像を見えます。(上図の左側) レンズから入ってきた光(像)は、そのまま真っ直ぐ進むとイメージセンサーを照らしますが、その像をファインダーで見えるようにするために、センサーの前にミラーを配置してミラーの反射とプリズムの光の屈折を利用してファインダーや各種センサーに光を導きます。

なので、ファインダーに見えるのは、鏡に映った像になります。
写真を写す時は、シャッターを押すとこのミラーが跳ね上がり、イメージセンサーに光が届いて写真が撮れるという仕組みです。

ミラーレス一眼
ミラーレス一眼は、レンズから入った光(像)をそのままイメージセンサーで受けます。
そして、イメージセンサーが受け取った像をリアルタイムに映像化して、カメラ背面の液晶やファインダー内の小さな液晶に映し出しています。
なので、ファインダーに見えるのは、イメージセンサーから送れられてくる映像ということになります。

なので、一眼レフとミラーレス一眼の一番の違いは、ミラーの有無によるファインダーの見え方の違いと言えます。

一眼レフにも背面液晶を利用したライブビューモードがあります。
これはミラーレス一眼と同じ方法で実現していて、ミラーを上げてイメージセンサーで光を直接受けて、それを背面液晶に映し出します。

それぞれのファインダーの使用感は?

キヤノンの7DmarkⅡ(上)とフジフィルムのX-T20(下)のファインダー

それぞれのファインダーで、ごく僅かな映像の遅れとカメラを素早く動かした時の映像の流れが使用していて違うと感じます。

一眼レフは、鏡に映ったものが見えるので、非常に自然に見えて被写体そのものを見ている感覚です。

対するミラーレス一眼は、イメージセンサーで受けた光をデジタルデータに変換/転送する仕組み上、何百分の一秒単位の時間がかかり、ごく僅かなズレがあります。また、映像を表示する背面やビューファインダーなどの液晶は、静止画を1秒間に30回以上(いわゆる、パラパラ漫画)切り替えて動く映像に見せているため、素早くカメラを振ると映像が流れしまいます。
なので、ビデオ映像を見ている感覚になるので、ちょっと苦手と感じる人もいるかもしれません。

撮影する対象が、風景や人物など、静止、もしくは、それほど動かない場合には、さほど気になりませんが、走り回る子供や自動車や電車、飛行機、鳥など動きが早いものを追いかける時には、若干の追いにくさを感じます。 慣れと工夫で無理ってことはありませんが、動くものについては光学ファインダーの方が見やすく追いやすいです。

ただ、ビューファインダーでは、カメラの露出の設定をそのまま液晶に反映してくれる露出シミュレーションが使用できるので、写真の写りあがりを確認しながら撮影できる点は便利です。

ファインダー以外の違いは?

大きな違いはファインダーですが、それ以外の部分でも使用感に違いがあるのでそれぞれをみていきます。

オートフォーカス性能

オートフォーカス性能については、まだ一眼レフの方に分があるかなと思います。

ピントを合わせるオートフォーカス(AF)ですが、専用のAFセンサーを使用してAFを行う一眼レフとイメージセンサー上にAFセンサーを埋め込んでAFを行うミラーレス一眼という違いがあります。

ミラーレス一眼が出始めた頃にはピント合わせがかなり遅くて精度も悪かったため、性能が悪いと言われていましたが、最近の機種では改良が随分進み、確実の性能が高くなって高速な動作が可能になって使える範囲になってきた印象です。

しかし、動くものを撮る時などシビアなピント合わせが必要な場面では、まだまだ一眼レフの方が優れているかなと僕は感じています。
ただ、技術は日進月歩なので、そう遠くないうちに同等になるかもしれませんけれどもね。

本体サイズ

本体サイズは、上の写真の通りこれは一目瞭然ですよね。
やはり小型軽量である分、持ち運び面などでミラーレス一眼が優れています。

カメラ本体の大きさは、本体にミラーやファインダーに像を導くプリズムなどが入っている構造上、一眼レフの方が大きくなります。その点、ミラーレス一眼は、ミラーが無い分、本体厚を薄くて小型軽量なので収納面で優れていますし、気軽に持って行きやすいサイズです。
いつシャッターチャンスがくるかわからないので、カメラは持っていてナンボですからね。子供を連れて出かける時なんかは、小型ミラーレス一眼が重宝します。

ただ、小さい分、若干ホールド感が悪くしっかり持ちにくいとも言えます。

一眼レフに比べて小さいがゆえに、どうしてもホールド感が悪くしっかりと持ちにくいんです。写真に大敵なブレを防ぐには、しっかりとカメラを構える事が大前提なので小型軽量が良いことばかりではないと言えます。
特に手が大きかったり、指が太い男性にとっては、ホールドや操作がしづらく感じると思います。
握りにくく感じた場合には、外付けグリップやバッテリーグリップなどを付けることで多少は改善させる事ができますが、サイズが大きく重量も増してしまうので本末転倒感があります。
(ミラーレス一眼でもグリップの大きい機種も出てきていますが、重さも増してます。)

しっかりと構えられるという意味では、ある程度の大きさがある一眼レフにもメリットがあると言えます。

ボタン操作性

これはサイズの関係上、ある程度は仕方ないとは思いますが、小型なミラーレス一眼レフの方がボタン操作はしづらいです。これも手の大きい人ほどそう感じると思います。
また、操作するだけの時にはまだ良いのですが、ファインダーを覗きながらボタンを操作する時には特に操作しづらいです。

一方の一眼レフは、本体がある程度大きいので、色々な機能を割り当てられるファンクションボタンがあったり、ジョグダイアルがあったりなど操作性は高くなっています。

重量

重量面も余計な部品が載っていて大きい分、一眼レフの方が重いです。
また、写真を撮りに出る時にはカメラ以外にも交換レンズや撮影用品など色々と持ち出す事になりますが、ASP-Cやマイクロフォーサーズの機種だと三脚なども小型で済みシステム全体の重量を軽くできる点もポイントが高いです。
(ミラーレス一眼でもフルサイズの機種だと、結局レンズが重く大きいので大した恩恵は感じられませんが…)

ただ、ある程度の重量があった方がカメラが安定してブレを防げると思いますし、一眼レフが重い理由の一つとして、中級以上の一眼レフではカメラ本体にマグネシウム合金が使用されている事があり、本体の剛性が高く堅牢性が高くて丈夫という面など、単純に悪い事ばかりではありません。

ちなみに、ミラーレス一眼でもプロやハイアマの使用を想定した上級機では、マグネシウム合金ボディのものがありますが意外に重く重量面のメリットはなくなります。

電池の持ち

電池の持ちについては、一眼レフの方がかなり優れていると思います。

ミラーレス一眼は、本体が小型であるため、どうしても電池も小さく容量が少ないのですが、撮影時にファインダーや背面液晶に映像を映し出す為に、液晶やイメージセンサーなどで多くの電気を消費し続けます。
このためミラーレス一眼は、撮影しながら電池の持ちに気をつける必要がある機種が多く、肝心な瞬間に電池が足りなくなるなんて事も結構あります。このため、複数の予備バッテリーの準備は必須です。

一眼レフは、単純に本体サイズが大きい分、電池の容量が大きく、ファインダーはミラーを使った光学式なので電気を消費せず、電池の持ちに関しては安心です。

相手に与える印象

この点は、カメラの性能とは直接関係ないのですが、人物撮影を行う場合に相手に与える印象がかなり違います。

小型のミラーレス一眼は、コンデジやスマホの延長線上くらいの感覚で見られるのが、割と構えられる事なく自然な雰囲気で撮影ができます。なので、子供相手や人の集まりで話をしながら軽く撮るといった場合には、相手に威圧感を与える事がなく撮影できます。(ただ、これもミラーレス一眼でもフルサイズ機になると全体が大きく一眼レフの印象に近づいていくと思います。)

対する一眼レフはカメラ感が強いので、撮られると身構えられたり、こちらを気にされたりします。逆に言えば、撮られると思わせるのでしっかりと写真を撮るといった場合にはいいと言えます。

メリット・デメリットのまとめ

一眼レフとミラーレス一眼のメリット・デメリットをまとめると

一眼レフ
メリット デメリット
目で見えるままの光学ファインダー 単純に重く大きいので、持ち運びに不便
本体サイズが大きい分、しっかりとホールドできる 撮影対象によっては身構えられる
堅牢性が高い機種が多い ちょっと出かける程度では持っていくのが面倒
電池の持ちが良い
信頼感を抱かせる
ボタン操作がしやすい
ミラーレス一眼
メリット デメリット
小型軽量なので持ち出しやすい 電池の持ちがやや悪い
機材全体の重量も抑えられる 機種によってはホールドしにくい
気軽に撮影する事ができる ボタン操作がしづらい
ファインダーで露出状況がシミュ
レーションできる

といった感じになります。
両方を普段から頻繁に使用している感想から言えば、どちらも一長一短があり、一方がとても優れているとは思いません。

ミラーレス一眼は、小型軽量だけに気軽に持って行って気軽に撮影できるフットワークの軽さはとても便利です。
一眼レフは、じっくりと撮影に向き合うにはあのサイズ感が良く感じ、どんな対象でも撮影できる安心感があります。

なので、何を対象に写真を撮りたいのか、どんなスタイルで写真を撮りたいのかを、まず考える事が一番大切だと思います。
何のために写真を撮るのかがわかれば、自分にどちらのカメラが適しているのかが見えてくるんじゃないかと思いますよ!

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