写真の基礎

画素数が多い方が写真は綺麗になるのか?カメラ選びで知っておきたい画素数と画質のお話

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デジタルカメラの性能を表す表現として○◯万画素のセンサーを搭載というように書かれているので、この画素数が多い方がより画質が良いんだと思う人って結構いるんじゃないかと思います。

実際、良く聞かれるんです、画素数が多い方が綺麗なんでしょって。
確かにデジタルカメラが普及し始めた頃は、画素数が多い方が綺麗と言えたとは思います。ただ、現在のように2000万画素が当たり前の状況では、高画素=高画質とは言えません。

今回は、なぜ高画素=綺麗とは言えないかについて、説明していきたいと思います。

そもそも画素って?

デジタル写真というのは、色の情報を持った点を無数に集め並べる事で一枚の写真として見えています。これはパソコン上で写真を拡大していくとわかりますよね。

これはテレビなどの映像の表示方法の仕方でも同じです。 テレビの画面を近づいてよーく見ると赤緑青の3色の光の粒が無数に並んでると思います。
でも、人は離れた位置から見るので光の粒が見えるのではなく、一つの映像として見えますよね。

そのデジタル写真の無数の点は、レンズから入った光をイメージセンサーが一点一点の光の情報に分けて読み取っています。
その色情報を持つ最小単位の点のことを画素と言います。(英語でpixel:ピクセル

カメラの中にあるイメージセンサーを見ると光沢のある一枚の板状の部品ですが、これをすごーーーく拡大していくと、光の強弱を読み取る画素がびっしり並んでいます。この一個一個の画素が読み取ったデータが並ぶことで一枚の写真になります。

20180530 pixel01

つまり、カメラの性能を示す◯○画素というのは、この最小単位の画素がイメージセンサー内に何万個並んでいるのかを示しています。1000万画素のカメラというのは、イメージセンサー内に1000万個並んでいるということです。

カメラの仕組みとイメージセンサーの関係は、以下の記事が参考になるのでよければどうぞ。

写真の超基本!写真がどんな仕組みで撮れるのか解説するよ!

高画素=高画質と勘違いされた理由

デジタルカメラ初期の頃は?

デジタル写真は点(画素)の集まりと説明しましたが、この点の数が一定量より少ないと人は滑らかな画像とは感じず、粗いと感じます。
例えば、下のような線の場合、一番上は線ですが下にいくほど粗い点線になります。

20180530 pixel02

点の数が多くて密度が上がってくる方が、滑らかで綺麗な線として見えますよね。
そして、上の二本は点の集合とは見えず、一本の線ですよね

これは画素の集合であるデジタル写真でも同じで、画素数が少なく不足する場合には粗い写真に見え画質が悪いと感じますが、そこから画素が増えるに従って徐々に滑らかな写真になり、画質が良くなったと感じます。

つまり、デジタルカメラが普及し始めた頃は、数十万〜数百万画素でしかなかったので、一般的なプリントサイズやパソコンの画面でも画素が不足していた事から粗さが目立っていました。なので、その時は画素数が増えたカメラが出るたびに精細さが増すので、写真が綺麗に見えるので画質がよくなったと感じていたので、高画素=高画質と思われるようになったのだと思います。

画素数が十分過ぎる状況になった現在は?

画素数がどんどん増えて写真の精細さが上がっていくと、やがて普段プリントする程度の大きさやパソコンのモニタレベルでは画素数の違いを明確に感じなくなってきます。
簡単に言えば、点の密度が増えすぎてその違いを認識できないレベルになったということですね。

例えば、家庭でもプリントするLサイズ(89mmx127mm)の大きさの紙に、黒の1000個の点を書いてもまだスカスカの点々です。その点を、何万、何十万、何百万と増やしていくと、やがては点で埋め尽くされて真っ黒になると、それ以上点を増やしても何も変化がなくなってしまいます。
このようにある一定の画素数を超えると、さらに画素数が増加しても変化を感じられなくなっていくのです。

今のデジタルカメラはまさにこの状況で、家庭で使用する程度の出力サイズでは、もはや画素数が十分過ぎる画素数になっています。このため、高画素=高画質とは、もはや言えないのです。

高画素のメリット・デメリットは?

とは言え、高画素なモデルも販売されていますが、これらのモデルにもメリット・デメリットがあります。
こちらについては、別の記事を書きましたので、こちらも読んでみてください。

高画素のカメラはどんな時に必要になるのか?高画素のメリット・デメリット

家庭や趣味の用途では、2000万画素クラスで十分

一般的な家庭では、大きくプリントするといってもせいぜいA4程度なので、最近の2000万画素クラスのカメラで十分過ぎるくらいの画素数です。

もし、写真を趣味にして写真展などでA1やA2など大きくプリントして展示するとしても、余程のこだわりを持っていない限り違いを感じることはないと思います。

実際、1000万画素の写真をA3ノビサイズ(A3より少し大きなサイズ)でプリントして展示しましたが、自分では気になりませんでしたし、目の肥えた人に聞いても画素不足には感じないとのことでした。(大きいサイズは離れて見るので少々の粗さは気にならないんです。)

高画素である事が無駄になることはありませんが、現状では商用での利用、A0などのかなり大きなプリントで質にかなりこだわるなど明確な理由がない限りは、現在販売されている2000画素数クラスのデジタルカメラで十分と言えますので、画素数を気にして選ぶ必要性は低いと言えます。

むしろ、写真の画質に影響するのは、イメージセンサーの大きさの違いや使用するレンズ性能によって画質が左右されるので、これらを重視する方が良いと思います。

もちろん、将来画期的な方法が生まれて高画素が活かせるって事になれば、高画素で撮っておいてよかったとなるかもしれませんけども、先のことばかりはわかりませんからね。なお、高画素な写真データはデータサイズが大きいことから、現状のPCでは非常に負荷が大きくハイスペックなPCが必要だということは覚えておいてくださいね!

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