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レンズ選びの基礎知識!フルサイズ換算ってなんだ?を解説するよ!

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どのレンズを買おうとが迷っている時に見かける「フルサイズ換算」「35mm換算」という言葉。これって初めての人にとっては換算ってなんやねーんってなりますよね。この表記を見ることで、こんなレンズなんだよって事を示してくれています。

今回は、このフルサイズ換算の謎(笑)について、説明していきますよ!

レンズの写る範囲がわかる「焦点距離」

どのメーカーのレンズの名前を見ても必ず○○mmという数字が書いてありますよね。この数字は、レンズの“焦点距離”と呼ばれます。

ざっくり言えば、この数字を見れば、広く写るか、狭く写るか、どんなレンズなのか、その特性が数値の大小でわかるようになっています。

数字が小さくなると広く写り(広角になる、画角が広がる)、大きくなると狭く写ります(望遠になる、画角が狭まる)。大きくなる方は、どちらか言うと遠くのものが大きく写るって感覚の方がわかりやすいかもしれません。

なので、この焦点距離という数字を見れば、どんなレンズなのかがわかります。ちなみに、はっきりと決まっている訳ではないので若干の数字の前後はあると思いますが、焦点距離が、21mm以下が超広角、21~35mmが広角、50mm前後が標準、50~100mが中望遠、100~300mm辺りが望遠、300以上が超望遠という感じで呼ばれます。例えば、ポートレートは中望遠辺りのレンズが向いているってな感じです。

慣れてくると、およそどれくらいの範囲が写ってどんな写りになるかなとんだなって事が感覚的にわかってきて、撮る前にどの焦点距離のレンズを使って、どう撮ろうかなって考えられるようになりますよ。

なお、焦点距離を正確に理解するには、画角というものを理解する必要があるのですが、苦手な人も多い理系な話になって初心者にとっては分りにくくなるので、ここでは説明を省略します。

気になる人は、「焦点距離」とか、「画角」っでググってみてくださいね。

同じmm数のレンズを使用しても写る範囲が変わってくる

焦点距離をみる事で、どんなレンズなのかがわかると言いましたが、ちょっとわかりにくい点が一点あります。

使用するセンサーサイズの大小によって、同じ数字の焦点距離のレンズを使用しても写る範囲が違ってくるのです。

これは、以下の記事で説明したレンズが作るイメージサークルとセンサーサイズの話が関係します。

http://photoq.net/imagesensors/

ここからは、フルサイズ対応レンズをASP-Cカメラで使う場合を例に説明していきます。

フルサイズ対応レンズは、フルサイズセンサーに合わせた大きなイメージサークルの像を作り出します。それに対して、使用するカメラが小さなASP-Cセンサーを使用した場合、写真に写るのはASP-Cセンサー上に当たる部分だけが切り取られる形になります。図にすると以下のようなイメージになります。

赤い円がフルサイズ対応レンズが作り出すイメージサークルで、青い四角がASP-Cセンサーなので、余分が部分がかなりあります。

レンズ自体は赤い四角のフルサイズセンサーに合わせたイメージサークルを描いているので、フルサイズセンサーで写る範囲と比較すると、ASP-Cセンサーで写る範囲は狭くなっていることがわかります。

写る範囲が狭くなるという言葉、どこかで出ませんでしたか?

そう!はじめの説明で、焦点距離の数字が大きくなると狭く写ると書きました。フルサイズ対応レンズをASP-Cセンサーのカメラで使用すると、写る範囲が狭くなる=少し望遠で撮った写真相当になるってことになりますね。

このように同じ焦点距離のレンズでも、センサーの大きさによって写る範囲に違いが出るということがわかります。

35mm換算の表記でわかりやすくしている

センサーの大小によって写る範囲の違いがでる事がわかりましたが、これだと同じ焦点距離のレンズでもカメラによって写る範囲が違うので、焦点距離だけでは判断がしづらく少し不便に感じます。

例えば、フルサイズ対応の35mmというレンズをフルサイズカメラに付けると、35mmの範囲が写るのですが、ASP-Cカメラに付けた場合には、先の説明通り35mmの範囲ではなく少し望遠側の範囲が写ることになりますが、一体どれくらいの範囲が写るのかがわかりません。

そこで、使われるようになったのが、フルサイズ換算というものです。標準的なものを決めて、その標準に合わせて表記すればみんなわかるよねってわけです。

フィルムカメラ時代は、フルサイズセンサーの大きさの35mmフィルムが一般的に普及していたので、これを標準としてセンサーサイズが異なる場合にはフルサイズに合わせて換算何mm相当の範囲が写るのかを表記するようになりました。

なので、レンズカタログなどに記載があるフルサイズ換算◯○mmを見れば、どのサイズのセンサーでもフルサイズカメラの◯○mm相当の範囲が写るレンズだということがわかるようになっています。

換算率は、センサーサイズによって異なる

フルサイズセンサーに対して、大きさの異なるセンサーは色々と存在しているので、そのセンサーごとに換算の割合も異なります。

換算は、フルサイズセンサーとそれぞれのセンサーの対角線の比率で決まり、以下のようになります。

センサー 対比
フルサイズセンサー:ASP-Cセンサー 1 : 1.5 〜 1.7*
フルサイズセンサー:マイクロフォーサーズ 1:2

*ASP-Cは、メーカーごとにサイズが若干異なるため、比率も異なります。

例えば、キヤノンのASP-Cカメラの場合には、1:1.6の比率なので、レンズの焦点距離を1.6倍にした数字が、換算値となります。35mmのレンズをASP-Cカメラに付けると、35mm X 1.6 = 56mm つまり、56mm相当になるって訳です。

フルサイズカメラに50mmレンズを付けた場合とキヤノンのASP-Cカメラに35mmレンズを付けた場合には、写真に写る範囲はほぼ一緒という事になります。

換算比率が違うので、小さいセンサー向けのレンズになる程、レンズの焦点距離は全体的に小さくなります。マイクロフォーサーズのカメラでは、換算比率が2倍なのでフルサイズ50mm相当のレンズは、25mmということなります。

換算されるのは写る範囲だけ

フルサイズ換算する時に気を付けたい事があります。

換算◯◯mmというのはあくまで写る範囲がフルサイズに対して同じになるというだけで、あくまでレンズの焦点距離自体は換算前の値であることです。

レンズは、焦点距離が違うことで写る範囲が変わるだけでなく、ボケ具合など他の写りに関する要素も変わります。しかし、フルサイズ換算というのは、わかりやすいようにフルサイズの何mm相当と表記しているのであって、レンズ自体の焦点距離が変わっている訳ではありません。このため、フルサイズ換算とフルサイズで同じmm数になるからといって、同じ写り方をする訳ではありません。

例えば、ASP-Cカメラに35mmレンズを付けて56mm相当といっても、前後のボケ具合はフルサイズの50mm相当は得られないので、写った写真のボケ具合はフルサイズの写真に比べて小さくなります。

フルサイズ対応レンズを買う時に気を付けたい

ASP-Cカメラを買う予定、もしくは、持っている場合に、フルサイズ対応レンズを買う時には、ASP-Cカメラに付けたら何mm相当のレンズになるのかを気を付ける必要があります。

換算すると思ったよりも望遠側になってしまって使いにくいという事が起こります。特に、焦点距離が小さい広角側のレンズは、少しのmm数の変化でも写りの変化が大きいので注意が必要です。

将来のフルサイズカメラ移行を見越して、フルサイズ対応レンズを買う場合には十分に気を付けてくださいね。

まとめ

ってことで、まとめると

  • 同じ焦点距離のレンズでもセンサーサイズによって写る範囲が違う
  • 写る範囲の目安として、フルサイズ換算という表記がある
  • フルサイズレンズを買う時には、換算後の焦点距離に注意

という事です。なんだかとてもややこしい話なので、カメラやレンズを買う時には避けて通れない道なので、頑張って理解してみてください。これが理解できていると、レンズの選択に役立つと思います。

もし、読んだけどよくわからないなーって人は、少し雑ですが、

写る範囲はレンズの焦点距離の1.5 ~ 2倍になる、でも、写り方は違う

って事があるんだって事だけでも覚えておいてください。

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